カテゴリ:獣医学いろいろ( 4 )

無麻酔下歯石除去について(当院では行いません!)

9月の休診日:水曜日の他、すべての金曜日、6日(木曜日)、25日(火曜日)は休診日、3日(月曜日)は18:00まで、17日(月曜日)はAM12:00までの診療となります。

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社会保険、週休2日、他有給休暇等有、交通費全額支給
給与(月)
 動物看護師:18万円~(爪切り足裏バリカン等1人で出来る方:20万円~)
 獣医師:24万円~、院外セミナー有(毎月2回程、臨床病理や画像診断、他)
まずはお電話いただけたらと思います。

院長の吉岡です。

ずっと問い合わせ等が多いので「無麻酔下歯石除去」について書いておきます。
基本的に当院では行いませんし、推奨する事もありません(麻酔よりハイリスクで目に見える歯石をとったところで歯周病の治療にはならないため)。
詳しく知りたい方は「日本小動物歯科研究会」のホームページなどに書いてありますので見て下さい。
直前に「無麻酔下歯石処置」された方の依頼で結局麻酔下での処置を行う事も多く、無麻酔下歯石除去の資格?があるという方のお話も聴きましたが一般的な獣医歯科学とかけ離れていましたので、歯科を学ばれている獣医師が無麻酔下歯科処置を推奨することはないと思います。
あと大学の歯学部(ヒトです)の歯周病科にいた歯医者の後輩も「イヌで無麻酔での処置は虐待。」との事でした(あくまで個人的な意見ですが)。
まずは毎日歯垢(歯のヌルヌル)の除去が大切、ただし無理矢理はやめておきましょう。

ちなみに歯周病が酷いとどんな処置になるかというと・・・

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処置前

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処置後(全抜歯)
念のため、フードは問題なく食べます。

おまけ(獣医師向け)
明日からの第3回大獣医療展 VETS EXPO 2018 でオサダW型サージェリーチップのセミナーがあります。

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オサダW型サージェリーチップ
当院では試作品の段階から使用させてもらっていますが、抜歯の時とても便利です(オサダさんいつもありがとうございます)。

院長 吉岡



by ac-tanpopo | 2018-09-04 22:40 | 獣医学いろいろ

死後検査

5月の休診日:水曜日の他、3日(木)、4日(金)、18日(金)は休診日、14日(月)、22日(火)はAM12時00分までの診療となります。

院長の吉岡です。
完全に獣医師向けの話題・内容ですので一般の方は無視して下さい。

死後検査のための剖検手技を写真入りで説明したポスター(防水仕様)が販売されています。
ノーバウンダリーズ動物病理のホームページ内にある、「お知らせ」の2018.03.09剖検手技説明ポスター販売のお知らせから購入できます。
一般の方は購入出来ません

死後検査の存在があったからこそ、その後とても役立つ情報が得られた1例を書いておきます。

膵炎疑いのダックスフントが来院され、十二指腸に低エコー部がみられました。
最初は腫瘍などの可能性も考えていましたが、勉強会で目黒どうぶつ画像診断センターの小野晋先生に記録した超音波画像を見てもらうと十二指腸血腫(おそらく膵炎による)とのこと。
そして小野晋先生に教えてもらった十二指腸血腫の報告(2症例)にノーバウンダリーズ動物病理の三井一鬼先生の名前が!。
場合によっては開腹手術しての生検も考えていましたが、血腫という事で無駄に負担をかけることなく膵炎の内科治療に専念、無事に治癒しました。

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十二指腸血腫(と膵炎)を疑う超音波検査所見の画像

実は3年ちょっと前に(おそらく膵炎からの)十二指腸壊死・穿孔のダックスフントの緊急手術をしたことがありますが、この十二指腸血腫がより悪化したものだったのではないかと考えています。
参考までにその時の手術内容を簡単な図で。

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上記手術の術式
病理では十二指腸は壊死、膵臓は大部分脂肪に置換(おそらく過去に壊死した部位)されているようでした。
後になって「こうすればもっと良かったかな。」とかはありますが、十二指腸の壊死・穿孔から腹膜炎を起こしていて虚脱していましたので当時としてはこれが精一杯だったかとも思います。
まぁ無事回復して今も元気なのでとりあえずは良かったという事で。

院長 吉岡

by ac-tanpopo | 2018-05-24 22:02 | 獣医学いろいろ

ワクチンは何年に1回?

2月の休診日:水曜日は休診日、19日(日)はAM12時00分までの診療となります。
2月の家庭犬しつけオリエンテーションは19日(日)14時00分からになります。

院長の吉岡です。

今回はワンちゃんの混合ワクチン(今回はレプトスピラを含まないもの)のお話です。
文章作るの下手なので長くなりそう…。

最近ネット等で「ワクチンは3年に1回」というのをよく見たり聞いたりします。
実際しっかりとしたガイドラインができて「3年に1回」と記載はありますが、これはガイドラインであってマニュアルではないんですね。
しかもその地域のほとんどのワンちゃんがきちんと3年に1回ワクチンを接種していれば流行を防ぐことができるというものです。
日本ではワクチン接種率が50%に満たないであろう事から考え、いかに自分のワンちゃんが病気にならないようどうするべきか考えないといけません

じゃあどうするのというお話。
まず16週齢超えるまで複数回、その1年後に1回というのは基本(移行抗体やブースター効果の関係)になると思います。
可能であればその間にきっちり抗体(ワクチン接種や感染によって作られる病気をやっつける兵隊みたいなもの)が作られているか確認するのもいいかもしれません。
でここから先、みんなに当てはまる訳ではありませんが、当院に来院している大部分のワンちゃんは1歳以降
①ワクチン製造メーカーの推奨通り1年に1回接種
②抗体価を測定しながら必要な時に接種
のどちらかを選択という事が多いと思います。
抗体価が低くなってもリンパ球が情報を記憶していれば大丈夫なのでしょうが、そちらは簡単に分からないので抗体価が下がってないか見ていくのが無難かと思われます。

まぁここまで書いておいてなんですが、実際はトリミングやドッグラン、ホテルなど過去1年以内の混合ワクチンの証明書がないと断られる所も多いので特に問題がなければ1歳以降は1年に1回を希望される方が当院では多いです。
また今のところ当院では大丈夫ですが、最近ワクチンの製造が不足して入荷しないという事も問題になっているので万が一の事も少し考えておいた方がいいかもしれません。

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食べるのに夢中でワクチンの注射されているのに気付かない?ワンちゃん

ネコちゃんのワクチンも腎不全などとの関連の報告などいろいろ話題もありますが、とりあえずまたの機会に。
移行抗体やブースター効果についてはもし興味があれば検索するなりすればきっといろいろ書いてあるはず!?。

院長 吉岡


by ac-tanpopo | 2017-02-08 06:45 | 獣医学いろいろ

傷には消毒

2月の休診日:水曜日は休診日、19日(日)はAM12時00分までの診療となります。
2月の家庭犬しつけオリエンテーションは19日(日)14時00分からになります。

院長の吉岡です。

このブログ、あまりにも動物病院らしからぬ感じなので今年からは少しそれっぽい事も頑張って書いてみようかなと思います。
目標は月に1回、いつまで続くでしょうか(笑)。

最初のテーマは「傷には消毒。」です。
昨年も書いたのですがこちらにまとめました(昨年の記事を間違って消去したため…)。
次回は早めに何か新しいこと書かないと…。

最近はテレビでも耳にしますが、何年も前から獣医師を対象にしたセミナーなどで
「傷に消毒は有害である、消毒はしない方がよい。」とよく言われています。
「今時傷を消毒する人は時代遅れで勉強していない。」とも…。
確かに害があるのは事実ですが、イヌ・ネコの創傷治癒において大事な事は

①消毒より感染のほうがかなり有害(消毒剤の種類などにもよりますが…)
②イヌ・ネコの外傷などではほとんど感染がある

ということです。
勿論全てではないのですが、特にワンちゃんネコちゃんの外傷などでは実際消毒しておいた方が結果として早く治る場合も多いと思います。
それを知らないと

高価なドレッシング材を用いて外傷が2週間で治ったので満足していたが、実は消毒していたら1週間で治っていたはずだった・・・。

みたいな事も起こってしまいます。
テレビやセミナーなどで耳にして闇雲に「傷は消毒してはいけない。」とだけ思うのは危険です。
獣医師の場合、目新しい論文等をちょっと目を通しただけで闇雲に信じるのは危険といったかんじでしょうか。
特に目新しい内容ほどネット等ですぐ広まりますが、それがすべて正しいとは限りませんので気を付けないといけませんね。
尚、一般的な開腹手術などの傷(術創)は問題となるような感染がないのが普通ですので、特別な指示がないかぎり消毒は必要ありません。

まだまだヒトと「イヌ・ネコとの創傷治療の違い」「薬用石鹸はなくなる!?」などの話題もと思いますがまたの機会に。

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おまけ:当院で使用頻度の多いスルファジアジン銀のクリーム

院長 吉岡

by ac-tanpopo | 2017-01-28 20:27 | 獣医学いろいろ