死後検査

5月の休診日:水曜日の他、3日(木)、4日(金)、18日(金)は休診日、14日(月)、22日(火)はAM12時00分までの診療となります。

院長の吉岡です。
完全に獣医師向けの話題・内容ですので一般の方は無視して下さい。

死後検査のための剖検手技を写真入りで説明したポスター(防水仕様)が販売されています。
ノーバウンダリーズ動物病理のホームページ内にある、「お知らせ」の2018.03.09剖検手技説明ポスター販売のお知らせから購入できます。
一般の方は購入出来ません

死後検査の存在があったからこそ、その後とても役立つ情報が得られた1例を書いておきます。

膵炎疑いのダックスフントが来院され、十二指腸に低エコー部がみられました。
最初は腫瘍などの可能性も考えていましたが、勉強会で目黒どうぶつ画像診断センターの小野晋先生に記録した超音波画像を見てもらうと十二指腸血腫(おそらく膵炎による)とのこと。
そして小野晋先生に教えてもらった十二指腸血腫の報告(2症例)にノーバウンダリーズ動物病理の三井一鬼先生の名前が!。
場合によっては開腹手術しての生検も考えていましたが、血腫という事で無駄に負担をかけることなく膵炎の内科治療に専念、無事に治癒しました。

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十二指腸血腫(と膵炎)を疑う超音波検査所見の画像

実は3年ちょっと前に(おそらく膵炎からの)十二指腸壊死・穿孔のダックスフントの緊急手術をしたことがありますが、この十二指腸血腫がより悪化したものだったのではないかと考えています。
参考までにその時の手術内容を簡単な図で。

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上記手術の術式
病理では十二指腸は壊死、膵臓は大部分脂肪に置換(おそらく過去に壊死した部位)されているようでした。
後になって「こうすればもっと良かったかな。」とかはありますが、十二指腸の壊死・穿孔から腹膜炎を起こしていて虚脱していましたので当時としてはこれが精一杯だったかとも思います。
まぁ無事回復して今も元気なのでとりあえずは良かったという事で。

院長 吉岡

by ac-tanpopo | 2018-05-24 22:02 | 獣医学いろいろ